こんばんは。3度目のコーセーです。
早速本題。
退職引き止めサービス『イテクレヤ』…社長が語る「経営者と社員の不満分析」深刻ミスマッチ&トラブルについて考える
「ネーミングの由来ですか? 退職引き止めサービスを始めようと社内で話し合った際に、若手女性社員が提案してくれたんです。三木道山さんの代表曲『Lifetime Respect』の有名なフレーズからヒントを得たそうです」
そう打ち明けるのはPR企業『おくりバント』(東京都新宿区)の西久保剛社長だ。同社が今夏からスタートさせたユニークな名前の退職引き留めサービス『イテクレヤ』は、『モームリ』『トリケシ』など退職代行サービスの普及により会社を辞めることに抵抗がなくなった社員が増えるなか、人材流出に悩む経営者や企業側の一助になるのではと注目されている(以下、コメントは西久保氏)。 「昨年12月、“退職代行サービスで辞める社員が後を絶たない”と知り合いのエンジニア企業の社長A氏から相談を受けました。A氏の要望は『社員を引き止めるため福利厚生を充実させてほしい』でした。もともと人材コンサル的な仕事をしていた私は、福利厚生を充実させても根本的な解決にならないと思い、退職引き止めサービスの実現を本気で考えるようになったんです」 『イテクレヤ』は退職希望者をムリに引き止めることはしない。法律で「退職の自由」が認められているからだ。退職にいたる原因を明らかにし、クライアントに改善点を提示するのがメイン業務だ。
「まず、経営者と社員の双方から不満分析の聞き取りをします。『御社で退職理由として何が考えられますか?』と。このサービスを始めて感じたのが深刻なミスマッチです。例えば昨年12月に弊社へ相談に来たA氏は『わが社では仕事の幅に限界がある』『ある程度キャリアを積んだ社員は他社でステップアップしたいのでは』と大所高所から組織的な問題を考えていました。 一方、社員が口にするのはもっと現実的で生々しい不満でした。『仕事関係の書籍を経費で申請できると言われたのに、実際に申請すると嫌味のようなことを言われた』『Aさんの言動が恐い』……。Aさんは社員思いの情熱的な方です。会社への熱い思いを込めた言動が、社員からすると『恐い』と思われたのでしょう」 西久保氏らが聞き取りした同社社員10人のうち、多くは潜在的な退職意向があった。しかし調査後、経費の使い方を明確にする、社長と社員のコミュニケーションを密にするなどの改善点を明示すると、当該の10人は「もう少しがんばってみる」と仕事に前向きになったという。 「企業の問題点を明らかにすることは、ある意味、社内で恥を晒すことでもあります。私どもはPR会社ですから、『イテクレヤ』の実績を各企業の問題点として社外に公表することもある。社員の退職を引き止め、組織改善のためにウミを出すには経営者の覚悟が必要なんです。 『社内からこんな不満がある』と伝えると、なかには『誰が言ったんだ?』と犯人捜しをする経営者もいます。これまで20社ほどから依頼がありましたが、大半は会社の問題点を明らかにして本気で改善するまでに至っていません。実際に改善に至ったのは数社ほどです。費用はケースバイケース。たびたび紹介したAさんの会社では、調査などに3ヵ月を要したため、300万円ほどかかりました」 社員からは変わった不満も出ることもある。 「『上司のガムを噛む音が不快だ』という不満がありました。一見、些末な不満のようにも思えます。しかし見方を変えると、ガムを噛む音について忠告できないほど上司と部下の関係性が悪化しているとも考えられる。 日ごろから誰とでもコミュニケーションをとれる雰囲気が、組織には重要です。同じ退職するにしても、言葉のミスマッチなくお互いが理解していればウィンウィンの関係で会社を辞められます」 退職するにしろ引き止めるにしろ、安易な方法が選ばれがちな昨今。自身の人生を左右する選択なのだから、経営者にも社員にも相当な覚悟が必要なのは当然だろう。とのこと。
退職引き止めサービスなどというものがあるとは驚きだ。昨今人気の退職代行の逆もあるということだろうか?退職者は、何かしら会社に不満を持って辞めて行く。それを一介の代行会社が、引き止めることなど出来るのだろうか?効果の期待は難しそうだ。
そんなわけでまた後程。