ペットショップで「売れ残った犬と猫」はこうして処分される…その「残酷すぎる実態」を暴露する

こんばんは。13度目のコーセーです。今日はこれが最後の更新です。

 

早速本題。

ペットショップで「売れ残った犬と猫」はこうして処分される…その「残酷すぎる実態」を暴露するについて考える

昨年の11月4日、長野県警松本市のペット繁殖場「アニマル桃太郎」の社長と社員1人が動物愛護法違反の疑いで逮捕された。そのあまりにも劣悪な環境とペット産業の川上にいる悪徳ブリーダーの実態について、前編記事『ペット業界「悪徳ブリーダー」の残酷すぎる実態…売れない子犬はこうして処分する』でお伝えしたが、ペットの保護活動をしている者によればこれは、ほんの氷山の一角だという。

熱心に動物を育てる優良なブリーダーもいる一方で、なぜ悪徳業者がいなくならないのか…? 

ペット取扱業者であれば、入会金や参加料さえ支払えば誰でもオークションに参加することができる。

 過去に問題を起こした業者であっても門前払いを食うことはまずない。いわば、性善説にのっとった運営で、動物愛護法違反の疑いで逮捕されたアニマル桃太郎のような悪徳業者が入り込む隙はいくらでもある。

 「オークションの開催日に合わせて子犬や子猫を遠方から空輸することもあります。航空貨物扱いですから温度管理もひどく、生まれてわずかな日数しか経過していない子犬、子猫は免疫力も弱いため、到着前に伝染病にかかったり、死んでしまうこともある。

 販売業者が落札したはいいものの、ショップに連れてくる途中で命を落としたり、店で伝染病が広がったりすることもよくあります」(愛知のペットショップ店員)

 このような状況でも、ペットのオークション会場は活況を呈している。コロナ禍の影響で自宅で過ごす時間が増え、ペットを飼いたがる人が急増しているのだ。

 ペットフード協会によれば、'20年の新規の飼育頭数は犬が46万2000頭(前年比14%増)、猫が48万3000頭(同16%増)と大幅に増加した。需要が増えれば、当然、「商品」は高値で取り引きされるようになる。

 「オークションでのセリ値は、感覚的にはコロナ前の2倍~2・5倍。完全なバブルですね」(ペットショップ店員)

 それでも、なかには競り落とされない「残り物」の犬や猫が出てくる。そのような動物の行き先は様々である。安く買いたたいた業者がネットで直接販売したり、動物保護団体を経由して引き取られることもある。生後8ヵ月以上になると、繁殖用動物としてのオークションに出品される。

 「日本の法律では生後9ヵ月と1日が過ぎれば子を産ませることができます。まだ成熟していないそんな幼い動物に繁殖させること自体がおかしいのですが、売り物にするための『玉数』が欲しい業者がこぞって買っていくのです」(ペットショップ店員)

 ここまでは、一般の飼い主たちの目にはまず触れることのない「業界」の話だ。だが、普通の客がひっきりなしに訪れるペットショップにも、隠された裏側がある。埼玉県川口市の大手ペットショップで働いていた元店員が語る。

 「店の裏側には、お客様が入れないバックヤードがあり、次にショーケースに入る予定の犬や猫が待機しています。薄暗く狭い所にケージを並べて飼育し、感染症対策のために抗生物質を大量に飲ませています。

 体調が悪くなってぐったりする子も必ず出てきます。そういう子たちはバックヤードの一角に集められ、そのまま放置されていました。『病院に連れて行ったほうがいいのでは? 』と提案しても、店長は『もう死ぬだろうから放っておいて』と冷たいものでした。

 バックヤードには大きな冷蔵庫があって、死んでしまった幼い子を中に入れていました。何匹もたまってくると、いつの間にか無くなっていました。店長がゴミとして出したのか、どこかに運んでいたのでしょう」

 客たちは、このような裏の状況は露知らず、可愛い「家族」を探しにやってくる。

 「私たちの店では、接客のマニュアルも徹底していました。とにかくできるだけ長い時間、抱っこしてもらい、親近感をわかせることを重視していました。

 ペットを飼うかどうかの権限が母親にあるようだったら、まずは彼女をほめること。そしてペットの飼育が子どもの情操教育につながることを強調します。そして、子どもにも抱っこさせ、『運命、感じちゃったかな』『ボクのこと好きになっちゃったみたいだね』と話しかけます。

 主導権が父親にある場合は、そのペットを飼うことが社会的ステータスになると話すことが多かったですね。『実は、この子の兄弟があのタレントさんの家で飼われているんです』と嘘をついたこともあります」(川口市の元ペットショップ店員)

 あの手この手で販売するが、幼くて可愛いうちに売れていくペットばかりではない。残された犬猫はどうなるのか? 公益財団法人動物環境・福祉協会Eva事務局長の松井久美子氏が解説する。

 「'13年に動物愛護管理法が改正され、犬猫販売業者に対して、終生飼養の原則に照らし、それ相当の事情がないと認められる場合は、行政が業者からの引き取りを拒否できるようになりました。それによって殺処分の件数は大きく減りました」

 しかし、そうなると販売店は売れ残った「在庫」を抱えることになる。こうして登場したのが「引き取り屋」だ。

 引き取り屋は売れ残った犬や猫をブリーダーに転売したり、実験動物として売ったりする。しかし、すでに年老いていたり、病気だったりする場合は転売先が見つからないことも多い。

 引き取り屋はそのような犬猫も「私たちが飼育を引き受けましょう」と言って、ペットショップやブリーダーからカネをもらって引き取る。だが、そのように連れていかれた動物たちのほとんどが悲惨な末路を迎えていることは間違いない。

動物愛護管理法が改正された翌年('14年)、引き取り屋の悪質な所業が明るみに出た事件があった。10月31日、栃木県の鬼怒川の河川敷で40匹を超える小型犬の死骸が見つかり、翌月には同県の山林で27匹の死骸と8匹の瀕死の犬が発見されたのだ。

 逮捕された引き取り屋は「ブリーダーの知人から犬を引き取ってほしいと言われ、100万円をもらって引き取った。転売するつもりだったが、トラックで運んでいる途中で死んでいるのに気づき、処理に困って河川敷や山林に捨てた」と供述している。まだ生きていた8匹については、「すでに死んでいると思った」と話した。

 その後、同様のケースは群馬、埼玉、山梨、佐賀など日本各地で発覚しており、引き取り屋に「殺処分」を押し付けているペット業界の暗部が照らし出された。捨てられた犬は、人気で高い値が付く小型犬種がほとんどだった。岡山の保護活動家が語る。

 「引き取り屋は繁殖場、オークション会場、ペットショップなどあらゆるところに顔を出します。口ではきれいなことを言いますが、転売できる子だけを選んで、その他は処分するのです。

 兵庫県のある手荒い業者は、九州で行われたオークションからの帰り道の山林に大きな穴を掘っておいて、そこに価値のない犬や猫を生きたまま放り込んでいた。土をかけてしまえば、それでおしまい。保健所が対応してくれない以上、誰かがそのような役割を担わされるのです」

 週刊現代ではペット販売大手数社に、売れ残った犬や猫の行き先について質問状を送った。「売れ残り、行き先がわからないペットは一頭も存在していません」と答えたところがある一方で、期日までに回答がなかった業者もあった。

 空前のペットブームが続いているが、可愛い一匹の命の裏側には無数の惨殺された命がある。我が家の愛犬や愛猫を慈しみながらも、こうした現実から目を逸らしてはならないはずだ。とのこと。

 

一見華やかに見えるペットショップだが、裏事情は凄惨なものだ。これは氷山の一角であり、実際にはもっと残酷である。生体の販売を辞めない限り、この負のループは終わらない。ペットの命は、人間の命でもあると考えて欲しい。少しでも悲しい出来事が減って欲しいと願う。

 

ここまで読んで下さった方いらっしゃいましたら、大変光栄です。

 

そんなわけでまた明日(;''∀'')

 

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