事故起こしたトラの処遇は? 殺処分は極めてまれ、専門家「聞いたことがない」

こんにちは。4度目のコーセーです。

 

早速本題。

事故起こしたトラの処遇は? 殺処分は極めてまれ、専門家「聞いたことがない」について考える

栃木県那須町の「那須サファリパーク」で、5日に飼育員の男女3人がトラにかまれて負傷した事故。女性飼育員の1人は右手首を食いちぎられるなどの重症を負っており、施設の安全管理体制とともに事故を起こしたトラの今後の処遇にも注目が集まっている。

那須サファリパークの担当者は、事故を起こしたベンガルトラ「ボルタ」について「現在は麻酔から覚めて、安静にしている状態。今後の処遇については検討中だが、殺処分は考えていない」と話した。

 動物園で飼育動物が人を襲った際、襲った動物が殺処分となる例はどれくらいあるのか。日本動物園水族館協会成島悦雄専務理事は「事故が起きるのはほとんどの場合で人間側の管理ミスが原因。動物に罪はなく、処分されることは極めてまれです。私が知る限りでは聞いたことがありません」と実情を語る。他の園に引き取られるケースもあるが、基本的にはそのまま同じ施設で飼育されることが多いという。

井の頭自然文化園で飼育されていたアジアゾウのはな子は、1956年と1960年にそれぞれ人を死亡させていますが、1度目の事故はゾウ舎に忍び込んだ不審者で、2度目の事故も園側の飼育ミスということで処分を免れ、2016年に国内最高齢の69歳で天寿をまっとうしました。19年には多摩動物公園でインドサイが飼育員を死亡させていますが、やはり処分はされていません。過去には上野動物園でもゾウによる死亡事故が起きています」(成島専務理事)

 国内でも定期的に発生している動物園での死亡事故だが、意外にもその後事故を起こした動物が処分されるケースはほとんどないという。成島専務理事は、大型動物や猛獣を飼育する際には、飼育員と動物との間に物理的な障壁を確保することが何より重要だと語る。

「今は動物愛護の観点から見なくなりましたが、かつてのサーカスではムチによる調教で十分に人間の怖さを教えた上で猛獣に芸をさせていた。あれは特殊な例で、動物の生態展示を目的とする動物園では動物が言うことを聞くことはあり得ません。長年飼育に携わっていると、中には飼育員になつく動物もいますが、犬や猫とはまったく違う。縄張りを侵されようものなら排除しようという野性の本能は備わっています」(成島専務理事)

 今回事故が起こった那須サファリパークも日本動物園水族館協会の会員施設だが、スリルを売りにするサファリパークという施設の特性上、一般の動物園より管理の難しい面もあるという。

「今回の事故とは関係ないですが、犬や猫のようなものだと思って車の外に出たり窓を開けて事故に遭うお客さんもいる。絶対にやめてくださいと呼びかけはしていますが、そういったことが頻発するとサファリパークという形態自体が禁止となってしまう。動物番組の責任もあります。かわいいのはわかりますが、例えばパンダだってクマと一緒。海外では腕をもぎ取られる事故も起こっています」

 今回事故を起こしたボルタは、通常のベンガルトラよりしま模様が薄く金色の毛並みが特徴の、世界で30頭ほどしか飼育されていないという「ゴールデンタビータイガー」。寅年にあやかって各地の動物園から縁起の良いトラのナンバー1を決める「推し虎グランプリ2022」では、投票率1位の優勝候補筆頭だった。ネット上では「ボルタを殺さないで」という声も上がっている。とのこと。

 

動物に罪はない。結局のところ、こういう事故は飼育側の落ち度によるものだ。サファリパークでは、動物園と比べ動物との距離が近い。よって事故が起こる可能性は、充分にある。それを理解して欲しい。

 

そんなわけでまた後程。

 

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