「君が代」暗記の児童・生徒数を調査 大阪・吹田市教委に批判の声

こんにちは。2度目のコーセーです。

 

早速本題。

君が代」暗記の児童・生徒数を調査 大阪・吹田市教委に批判の声について考える

君が代の歌詞を暗記している児童・生徒の数を回答してください――。大阪府吹田市教育委員会が3月、全ての市立小中学校を対象に入学式や卒業式での国歌斉唱の実態を尋ねる一斉調査を実施していたことが学校関係者への取材で判明した。教職員組合は「各校の状況を数値化することで指導を促す意図がうかがえる。国歌の強制につながりかねずやり過ぎだ」と反発し、市教委に抗議文を提出する事態になっている。

複数の学校関係者によると、市教委は3月9日、全54校の市立小中学校長に対し、「卒業式・入学式について」と題した事務連絡文書を通知。「2月定例議会に係る調査」とうたい、君が代と校歌の歌詞の暗記状況について回答を求めた。

 ◇回答シートに記入指示

 添付された回答シートには、各学年の在籍者数や歌詞を暗記している児童・生徒の数を記入する欄が設けられ、ファクスで即日報告するよう提出期限も明記されていた。調査の意図や確認の方法については記載されていない。

 市教委は別の項目で、卒業式当日の国旗と校旗が掲揚された位置が確認できる写真と式場全体の様子が分かる写真について、メールで提出を求めていたことも判明した。

 一部の学校では担任教諭が子どもたちに挙手を求め、君が代の暗記者数を確認。音楽の担当教諭への聞き取りで大まかな人数を把握し、市教委に回答した学校もあった。

 ◇「自民党市議から質問された」

 市教委は毎日新聞の取材に調査を認めたうえで、「市議会で暗記状況の問い合わせを受けた。内部で検討した結果、学習指導要領も踏まえて調査が必要だと判断した」と説明した。市議会の文教市民常任委員会で委員の自民党市議から質問されたという。

 全ての学校から回答が寄せられ、市教委は小学校と中学校で学年ごとの全体の割合を分析。市議にはこの結果のみを伝え、各校の個別データは知らせていないとしている。また市教委は、2年前にも議会側からの要請を受けて同様の調査を実施していたことも明らかにした。

 君が代は1999年、国旗・国歌法の成立で法的に国歌と位置づけられた。政府は国会などで「国民に強制はしない」(当時の小渕恵三首相)と繰り返した。一方、文部科学省が公表している小中高校の学習指導要領には「いずれの学年でも歌えるよう指導する」などと記載されている。

 市教委学校教育室の西慎一郎参事は「指導要領を踏まえて問題はないと判断していたが、調査方法などで学校現場を混乱させてしまった。配慮にかけた部分もあった」と釈明した。

 議会で質問した市議は取材に「政治信条に基づき、学校現場での国歌の認知度を知りたかった。調査には関わっておらず、コメントしようがない」と語った。

 教職員組合は4月、一部の教職員から情報提供を受け、市教委に抗議文を提出。市教委は今月15日に組合側に一連の詳しい経緯を説明する方針だ。

 ある関係者は「子どもたちの実態を調べることで、担当教員の指導ぶりも確認しようとする意図が見え隠れする。思想・信条の自由も脅かしかねず、事実上の思想調査だ」と非難した。

 君が代を巡っては、大阪府で2011年、府内の全公立学校の教職員に起立斉唱を義務付ける条例が成立。学校行事で君が代斉唱時に起立しなかった教員が処分されるケースも表面化している。教員側が憲法で保障されている思想・信条の自由の侵害を訴え、「国歌の強制」を巡る法廷闘争も起きてきた。【二村祐士朗】

 ◇国歌の強制につながる

 高作正博・関西大教授(憲法学)の話 国歌の斉唱は思想や信条に絡む極めてセンシティブな問題で、調査の意味は単なる数値の把握にとどまらない。各校の比較が可能になれば数が少ない学校への指導の根拠になり、国歌の強制につながる恐れもある。教員たちからすれば「きちんと国歌を教えなさい」と指示されたようなもので、圧力とも受け取られかねない。教育現場に詳細な説明もなく調査を実施した市教委の対応はあまりにも不誠実で、誤解を招くような行為は慎むべきだ。とのこと。

 

日本国民である以上、国歌斉唱は避けて通れないのが現状。学校で習うものであり、斉唱は強要されている。国歌の強要は、確かに良くないです。しかし、それを拒否出来る状況にないのが現状。どうにかならないものだろうか?と、思う今日この頃。

 

そんなわけでまた後程。

 

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