こんにちは。3度目のコーセーです。今日はこれが最後の更新です。
早速本題。
なぜ人は「痛車」に惹かれる? 「ウマ娘」「ラブライブ」多数登場! 「痛々しいだけ」じゃない 人を虜にする痛車とはについて考える
日本最大の痛車イベントとして知られる「痛車天国」が、2022年3月27日に3年ぶりにお台場へ戻り、「痛車天国2022 RETURNS」として開催されました。 そもそも痛車とはどのようなもので、イベントでは何がおこなわれているのでしょうか。
痛車天国とは、痛車専門誌「痛車天国・超」が開催する痛車オーナーによる参加型イベントです。 元々は「痛車グラフィックス」がお台場で主催していた「痛Gふぇすた」を引き継ぐ形で、2017年より「痛車天国」として年1回開催されてきました。 しかし、お台場での開催は会場となる青海臨時駐車場が東京五輪の競技体験型イベント施設「2020 FAN PARK」の設営に使用されたため、2019年3月を最後に開催されていませんでした。 その後、2020年夏に開催予定だった東京五輪も新型コロナウィルス感染症の影響で結局1年延期されたので、まさに東京五輪と新型コロナウィルス感染症に翻弄されたイベントといえるでしょう。 痛車天国はお台場での開催が叶わなかった間、日本各地でイベントを開催してきました。 メインのお台場の代わりには大阪万博公園で2019年から2021年まで3年連続で開催。また、同じ3年間は新潟市で開催される漫画・アニメのイベント「がたふぇす」とのコラボレーション、オンラインでもイベントがおこなわれました。 そしてこのたび、3年ぶりに痛車天国2022 RETURNSとして1000台を超える痛車が集結。各々の「好き」を来場者へアピールしました。 久しぶりの開催で勢いが落ちることも懸念されましたが、展示車両の台数、来場者数含め、2019年の開催時を上回る盛り上がりとなりました。 また、展示されている痛車の傾向としては必ずしも流行と比例するものではないにしろ、コンテンツとしては昨今人気の「ウマ娘 プリティーダービー」に登場するウマ娘や、バーチャルYouTuberなどを貼った痛車が目立っていました。 とくに、2020年10月にアニメの放送が始まった「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」はこのお台場近辺を舞台にしているということもあり、そのキャラクターを貼った痛車のオーナーも作品の「聖地」で展示できることの喜びをあらわにしていました。 会場となった青海臨時駐車場に隣接する「東京国際交流館」や、痛車天国開催の同日に約22年半の歴史に幕を下ろした商業施設「ヴィーナスフォート」なども作品内にたびたび登場しており、ファンにとっては聖地巡礼と痛車見学の両方を一括で行える素晴らしいロケーションとなりました。 開催地がお台場ということもあり、外国人来場者も少なくはありません。日本のアニメ・漫画は外国でも人気ですが、もちろんゲームもそのひとつ。 今回の痛車天国で来場者の投票により見事「痛車部門」2位に輝いた、セガのドリームキャスト用ソフト「ジェットセットラジオ」の痛車は多くの外国人来場者からの注目を集め、オーナーとそのゲームの話で盛り上がる様子が見受けられました。 痛車といっても、その種類は多種多様です。 アニメや漫画、ゲームのキャラクターを貼って痛車にする人もいれば、地方自治体が持つアニメ風の公式キャラクターを貼る痛車もあります。 痛車の語源は「見ていて痛々しい車」というのが一般的ですが、その「痛々しさ」を感じさせないほどにおしゃれな貼り方をした痛車や、一見痛車と気がつかないが、その作品を知っている人ならば確実に痛車であるとわかるようなクルマもあります。 なかには、キャラクターを貼らずに、作品内に登場する学校や施設の保有するクルマという設定の「実在性重視」な痛車も人気です。
痛車のベースになるクルマも一辺倒ではありません。
これに関しては、「元々車好きでクルマから痛車を始めた人」と、「アニメが好きでアニメから痛車を始めた人」のふたつに大きく分けられます。
前者はいわゆるスポーツカーやスポーツコンパクト、往年のクラシックカー、スーパーカーなどを痛車にする傾向が強いのに対し、後者は「いかに自分の愛するキャラクターを大きく貼れるか」を元にクルマを選ぶ人が多いように思われます。
そのような人たちはミニバンやワンボックスカー、ステーションワゴンなど、綺麗に貼れる面積が広い「キャンバス」としての考え方が強いものとなっており、クルマ好きからすればとても新鮮な感覚となります。
カスタムカーを痛車にする人も少なくはありません。純正エアロパーツや吸排気系などのライトチューンを施したクルマ車もいれば、タイムアタック用のマシンを彷彿とさせる派手な自作エアロに、エンジン換装レベルのチューニングを施している痛車もあります。
スポコン、ドリ車、環状族、外向き(音響カスタム)など、多種多様なカスタムスタイルに「痛車」という要素を組み合わせたものが非常に多く見受けられます。
最近では「レプリカ痛車」というものも人気です。
これは数々のモータースポーツ参戦車両がまとっていた特色のあるカラーリングを、自分の愛するキャラクターや作品の要素と組み合わせてデザインを作成、痛車にするというもの。
例えば、1990年代に三菱が「ランサーエボリューションIII」で世界ラリー選手権(WRC)に出場した際の「三菱石油」のカラーリングを「ランサーエボリューションワゴン」に適用したもの。
全日本ツーリングカー選手権(JTC)などに参戦していたトヨタが採用した「ミノルタ」カラーを「カローラワゴン」へ適用したりと、基本的に乗っているクルマとつながりのあるカラーリングが選ばれる傾向にあります。
なかには、1985年の東京モーターショーに出展された日産「スカイラインGT パサージュ(グループA仕様)」のカラーリングや、VLNニュルブルクリンク耐久シリーズに参戦する車両のカラーリングなど、非常にマニアックなカラーリングを採用している痛車もあり、モータースポーツ愛好家にとっても楽しめる要素がたくさんありました。とのこと。
全国各地で随時痛車の集会があるようですが、そのなかでもお台場での開催は別格。お台場と言えば、ニジガクが圧倒的な人気を博す。痛車には本当に憧れる。いつか車を買ったら、痛車にしようと思っている。
そんなわけでまた明日(≧◇≦)