『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を手がけた京都アニメーションって?

こんにちは。5度目のコーセーです。丁度折り返し地点です。

 

早速本題

ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を手がけた京都アニメーションって?について考える

涼宮ハルヒの憂鬱』や『らき☆すた』、『けいおん!』など、社会現象を巻き起こしたアニメを多く手掛ける“京アニ”の歩みを、ライターで書評家のタニグチリウイチが振り返る。

10月29日と11月5日の2週にわたり、日本テレビ系の『金曜ロードショー』で、アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が放送される。1週目は、2018年放送のテレビシリーズ全13話を再構成した「特別編集版」、2週目は、2019年に劇場公開された『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝―永遠と自動手記人形―』が地上波に初登場する。両作品を手がけたのは、京都府宇治市に本社をもつアニメ制作会社「京都アニメーション」だ。

「関係者の皆さんや多くのファンに支えられ、選んで頂けました。深く感謝しています」

今年3月に開かれた「東京アニメアワードフェスティバル2021」で、2020年公開の『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がアニメ オブ ザ イヤーの劇場映画部門作品賞を獲得した。贈賞式に登壇した京都アニメーションの八田真一郎取締役兼プロデューサーは、2019年7月に大変な悲劇(註)に見舞われた後も、京アニを支え続けてくれた人たちに感謝した。

受賞作で脚本を手がけた吉田玲子氏も、同じく、アニメ オブ ザ イヤーの原作・脚本部門で個人賞を獲得した。贈賞式で語った「多くのスタッフも、この受賞を喜んでいると思います」という言葉からは、いっしょに歩めなくなった仲間たちの作品に対する思いや、積み上げてきた技術を引き継いで、完成へとこぎ着けられたことへの感慨がうかがえた。

京アニは、前身となるスタジオ時代も含めると、40年近い歴史を持った会社だ。当初はセルに色を塗る仕上げの仕事を手がけていたが、1990年代に入って作画や美術、演出といったアニメ制作に関わる業務全般を手がけるようになった。『犬夜叉』などの有名なアニメシリーズの1話分をまるまる作る仕事をこなし、高いクオリティで評判を高めていった。

そして2003年、シリーズ全体を引き受ける元請けの仕事を『フルメタル・パニック? ふもっふ』から本格的に開始した。その後は『AIR』、『Kanon』、『CLANNAD』といったゲーム作品のアニメ化を立て続けに手掛け、熱烈なゲームファンの期待を裏切らない映像を作る会社として、「京アニ」を安心のブランドとして印象付けていく。だからこそ、前評判も高かった2006年放送のテレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』で京アニが繰り出した仕掛けにファンは驚いた。

原作は谷川流(たにがわ ながる)によるライトノベルのシリーズ。アニメ版の初回では、第1巻ではなく、第6巻に入った「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」という短編をいきなり放送したのだ。アニメから入った人は、登場人物のキャラも設定もわからず、おおいに戸惑ったことだろう。その後も原作のエピソードを前後させて放送し、第2期では、同じような話が毎回繰り返される“エンドレスエイト”のエピソードを8週連続で放送して、「何かしでかす会社」といった印象を視聴者に植え付けた。

一方で、『ハルヒ』シリーズでは、エンディングの楽曲に合わせてキャラクターたちが踊る「ハルヒダンス」が評判になり、アニメにとって重要な動きの描写を丁寧に行う京アニの仕事ぶりが知れ渡った。「サムデイ イン ザ レイン」というエピソードでは、何も起こらない部活動での日常を、本棚越しのカメラワークやゆったりとした会話劇によって描ききり、演出力の高さも見せつけた。

京アニは以後、『らき☆すた』で聖地巡礼ブーム、『けいおん!』でバンドブームを巻き起こし、世の中を動かすアニメを作る会社として注目を集めていく。京アニにアニメ化してもらえればヒット間違いなし。そんな思惑から制作を依頼するところも増えたことだろう。今なら『鬼滅の刃』のufotableや、『呪術廻戦』のMAPPAにアニメ化してもらいたいと願うのと同じ話だ。

ところが、京アニは『小林さんちのメイドラゴン』のような既存の原作もののアニメを手がける一方で、自社内から原作を生み出す試みを始めた。その成果が、2012年放送の『中二病でも恋がしたい!』であり、今回「金ロー」で放送される『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』だ。

(註)
2019年7月18日に、京都アニメーションの第1スタジオに男が侵入し、ガソリンを撒いて放火。社員36人が死亡、33人が重軽傷を負った。

KAエスマ文庫」というライトノベルのレーベルがある。『ハルヒ』を出した角川スニーカー文庫や、『フルメタル・パニック』のファンタジア文庫のような30年以上続く老舗レーベルとは違って、創刊は2011年と新しく、発行も京アニ自身が行っている。創刊時から「京都アニメーション大賞」というコンテストを実施して、小説や企画を募集し、『中二病でも恋がしたい!』や『ハイ☆スピード』、『ツルネ』といった受賞作を、文庫として刊行するとともに、アニメ化を行ってきた。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン』も、そうした自社発の作品のひとつだ。第5回京都アニメーション大賞の小説部門に暁佳奈(あかつき かな)が投稿した作品が、初の大賞を獲得。京アニではKAエスマ文庫から刊行するとともに、アニメ化にも取り組み、2018年からテレビシリーズとして放送した。

依頼も多いだろう京アニが、敢えて自社でレーベルを立ち上げ、コンテストを開いて原作を集めようとしたのはなぜか。大手のレーベルが刊行する原作のアニメ化では、権利が分散して思うように展開できなかったりすることがあるが、自社レーベルの作品ならば納得がいくアニメ作りができると考えたからなのかもしれない。

また、自社レーベルということは、本が売れればそのまま自社の収入になる。今回の地上波テレビ放送に合わせるかのように、KAエスマ文庫を取り扱っている書店が、現在4冊出ている文庫を並べてアピールしている様子を見れば、効果は決して小さくないと言えるだろう。

スタッフを揃え、ベテランを招いて技術を蓄積し、狙いどおりに元請けとなってオリジナル企画を輩出し、そして、出版までを手掛ける。京アニの事業のありかたは、多角化を進めたい他のアニメ制作会社のお手本になっていった。だからこそ、2019年7月の傷ましい事件に対して、アニメ業界全体が悲しみを表明して支援に乗りだした。

京アニもそれに応え、歩みを止めることなく作品を作り続けた。『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』で幾つもの栄冠を得るに至ったのは、彼らの絶え間ない努力の賜物だろう。日テレによる「金ロー」での放送も、そうした支援のひとつになるかもしれない。これをきっかけに、京アニが過去に手がけてきた数々の名作群にスポットが当たって、従来からのファンの枠を越えた認知を得る可能性に期待したい。とのこと。

 

ヴァイオレットエバーガーデンが放送された翌日なので、気になる方も多いでしょう。京アニは、数々の名作を世に知らしめた凄い会社です。歴史は深く、様々な作品を知っている方も多くいると思います。しかし、惨劇以降その凄惨さの方が記憶に強く残っています。京アニのために出来ることは、映画を観ることだと思います。ヴァイオレットエバーガーデンは複数回観に行きました。

 

そんなわけでまた後程。

 

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