盲導犬同伴を理由に飲食店などへの入店を拒否 法的問題は? 弁護士に聞く

こんばんは。コーセーです。今日は4記事更新します。

 

今日の天気は雨。朝から夕方まで、弱い雨が降り続いていました。気温は低く、8℃までしか上がりませんでした。明日は晴れますが、気温は8℃を予報。体調管理をしっかり。

 

さて、本題。

盲導犬同伴を理由に飲食店などへの入店を拒否 法的問題は? 弁護士に聞くについて考える

視覚障害者盲導犬とともに飲食店や商業施設などに行ったときに、入店を断られるケースも珍しくないようです。視覚障害者をサポートする公益財団法人アイメイト協会(東京都練馬区)の2020年の調査によると、盲導犬を連れているという理由で「入店拒否」などの差別的扱いを受けた経験のある人が全体の62.0%いました。盲導犬を連れた人の入店を断った場合、店側が法的責任を問われる可能性はあるのでしょうか。弁護士の藤原家康さんに聞きました。

Q.盲導犬を連れた視覚障害者の入店を断ることは法律違反なのでしょうか。 藤原さん「違法になると考えられます。補助犬を使う身体障害者の自立や社会参加を促進するための『身体障害者補助犬法』では、盲導犬などの補助犬の同伴を、原則として拒んではならないことになっているためです。例外的に、同伴によって店に著しい損害が発生し、またはお店を利用する人が著しい損害を受ける恐れがある場合や、その他のやむを得ない理由がある場合は拒むことができます。 また、盲導犬を連れた視覚障害者の入店を断ることは、『障害者権利条約』『障害者基本法』が禁止する『差別』、障害者差別解消法が禁止する『不当な差別的取り扱い』に当たるものと考えられます。また、東京都のように、条例においても差別を禁止している地域があり、その差別にも当たると考えられます」 Q.違反した場合、罰則はあるのでしょうか。 藤原さん「刑事罰はありませんが、拒否された人は民事上の損害賠償請求(慰謝料の請求など)ができると考えられます」 Q.「食べ物を扱う」「バリアフリー設備がない」などを理由に入店を断ることは認められるのでしょうか。 藤原さん「『身体障害者補助犬法』における、『例外的に入店を拒否できる場合』には当たらないと考えられます。なぜなら、同法において盲導犬は、障害者の生活にとって極めて有用であり、なおかつ、盲導犬の使用者が適切な管理をすることが前提とされているからです。同法ではこのほか、国民は、補助犬を使用する身体障害者に対し、必要な協力をするよう努めなければならないとされています。 これらのことから、『食べ物を扱う』『バリアフリー設備がない』といった理由では、入店を拒否できないことになります。『動物アレルギーや犬嫌いの人が店内にいる』といった理由も同様です」 Q.飲食店に盲導犬を入店させた場合、店側が食品衛生法に触れる可能性はありますか。 藤原さん「食品衛生法が定めている内容である、『販売する食品の受け渡しなどは清潔で衛生的に行われなければならない』に違反するかどうかの問題となります。もし、衛生的に問題がある盲導犬を障害者が同伴していた場合は、食品衛生法違反になる可能性があり、入店を拒否できる場合があると考えられます。 しかし、衛生的に問題のない盲導犬であれば、食品衛生法に触れず、入店拒否はできないと思います。通常は、こちらのケースだと思います」 Q.盲導犬を入店させたことで他の客からクレームがあった場合、店側はどのように対処すべきなのでしょうか。 藤原さん「『盲導犬の入店を拒否すべきやむを得ない理由が具体的かつ客観的にない限りはクレームに応じることができない』ことを客側に説明するほかないと考えます」 Q.盲導犬を連れた障害者の入店拒否が違法なのに、なぜこうした行為が横行するのでしょうか。 藤原さん「法律が広く認知されていないことや、刑事罰などの制裁規定がないことが理由といえます。また、盲導犬の社会的価値が共有されていないからかもしれません」とのこと。

 

日本では盲導犬への配慮が、まだまだ足りないと思います。こういう体験を聞く度に、残念な気分になります。盲導犬もイザという時に備えているので、無闇に入店拒否する理由もないと思います。もっと寛大な気持ちを、持ちたいですね。

 

そんなわけでまた後程。

 

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