カレンダーの平日は黒、日祝日は赤 ではなぜ、土曜は「青」「グレー」になった?

こんにちは。2度目のコーセーです。

 

早速本題。

カレンダーの平日は黒、日祝日は赤 ではなぜ、土曜は「青」「グレー」になった?について考える

2022年のカレンダーが書店や文具店に並ぶ時期です。カレンダーの日付の表示といえば、平日が「黒」、日曜・祝日が「赤」というのは大体共通していますが、土曜日については、平日と同じ黒のほかに「青色」「グレー」というパターンがあります。休みの日が赤というのは分かりやすいのですが、土曜日はなぜ、青やグレーなのでしょうか。

企業名などを印刷した「名入れカレンダー」をはじめとする各種カレンダー製作を手掛け、ウェブ上の博物館「こよみ博物館」も開設している創業110年超の老舗カレンダーメーカー、トーダン(東京都荒川区)の担当者に聞きました。

Q.カレンダーの色は「平日が黒、土曜が青かグレーか黒、日曜・祝日が赤」というパターンが多いようですが、土曜が青やグレーになったのは、いつごろでしょうか。また、その理由は。

担当者「名入れカレンダー業界では、1960年代に入ると、土曜日を平日と違う色で表示するものが表れました。当社では、アルプスの風景写真を載せたロングセラー『アルプスカレンダー』が1961年から、土曜日を青表示にしています。1960年代、地方自治体の中で、土曜日を隔週の休日と半ドン(午後から半日の休日)の組み合わせにするところが現れたこともあり、1964年からは土曜日を平日の黒と区別して、グレー表示にしたカレンダーもあります。

なぜ、土曜日に『青』が使われるかという理由ははっきりしていませんが、印刷の原色である黄、赤、青、黒(正式には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の中で、赤は既に日・祝日、黒は平日に使っており、残っている黄と青のうち、黄は膨張色で視認性がよくないことから、青になったと思われます。平日の黒、日・祝日の赤と並べたときに識別しやすく、当時の印刷時にも発色しやすいということで採用されたようです」

Q.土曜日について、青、グレー以外の色のパターンもあるのでしょうか。

担当者「当社では現在、デザインによって、青やグレーのほか、黒、緑などを使う場合もあります」

Q.「平日が黒、土曜が青色かグレーか黒、日曜・祝日が赤」は日本だけの特徴でしょうか。それとも、外国でも同じようなパターンなのでしょうか。

担当者「欧米では、日・祝日が赤というのは日本と大体同じですが、平日と土曜日は全て黒になっているカレンダーがほとんどで、土曜日に青やグレーを採用しているのは日本独自のスタイルと思われます」

Q.官公庁や公立学校が土日休みの完全週休2日制になり、企業の多くも土日休みとなっている現在、土曜を日・祝日と同じ赤にしようという議論はないのでしょうか。あるいは将来的に可能性はありそうでしょうか。

担当者「今のところ、そのような動きはありません。現在、赤は日曜日と祝日に使われて、一般的に定着しており、『土曜日が赤』というイメージも恐らくないため、難しいように思います」とのこと。

 

土曜日は休みだったり働くことがあったりするため、色を変えるという思考は理に適っていると思います。元々使える色に限りがあったため、青が妥当というのは良く理解出来ます。しかし、土曜日の色を変えるのは日本独特の文化とは知りませんでした。また一つ勉強になりました。

 

そんなわけでまた後程。

 

news.yahoo.co.jp